モローの絵はなぜ「縦長」なのか?
汐留パナソニック美術館で開催されている「ギュスターヴ・モロー展」を鑑賞したとき、不思議な感覚にとらわれました。
どれも、作品を「見上げ」ないと全体が分からなかったのです。今回の展示作品は1,2点を除いてすべて「縦長」の作品でした。
これって不思議ですよね?なぜ、彼の作品は「縦長」なのでしょうか?
完全な推測ですが、「どこかに飾る」ことをはじめから想定していたのかもしれません。
そうであれば、すべて「縦長」の方が飾った時にきれいですからね。
展覧会や富裕な市民の自宅に飾る際、複数かけてもきれいにバランスが取れるように、彼は計算して「縦長」の作品を描いたのかもしれません。
実は、今月末から展覧会が東京で開催される「クリムト」の作品は、「正方形」が非常に多いんです。これこそ、「飾る」ことを想定しているとしか私には思えないのですが・・・。
早く本物をみたいなあ・・・。
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